糖尿病の基礎知識 | 糖尿病とは?症状から予防(食事、運動)について知る

糖尿病の基礎知識

インスリン血糖値HbA1cなど、糖尿病にまつわる言葉は複数あります。今回はこれらの専門用語と数値、治療方法や検査方法について紹介していきます。

糖尿病の症状については自分が糖尿病かどうかを判断する10個のチェックポイントでご紹介していますので、こちらもご参考下さい。

糖尿病を3ヶ月で克服した方法はこちら。

インスリン

私たちが食事をすると胃で消化、十二指腸で消化液と混ざり合ってブドウ糖やアミノ酸といった栄養素に分解された後、90%小腸で吸収されます。

吸収された栄養素は、血液によって心臓に送られて全身の細胞に配られるのですが、ブドウ糖を細胞に配るのを助けるのがインスリンです。

糖尿病とは

インスリンはすい臓で作られているホルモンなのですが、これが不足してブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中のブドウ糖濃度が高くなってしまう病気です。

すい臓がインスリンをほとんど作らないⅠ型糖尿病と、インスリンの量が不十分または、細胞へのインスリンの効きが悪くなるⅡ型糖尿病があります。

Ⅰ型糖尿病

自己免疫によるすい臓のインスリンを作り出す細胞(β細胞)の破壊または、原因不明のタイプがあります。

小児から思春期に発症することが多く、国際糖尿病連合によると、2015年の小児Ⅰ型糖尿病の患者数は全世界で54万2,000人。毎年8万6,000人の子供が発症しているそうです。

Ⅱ型糖尿病

遺伝的要因または肥満やストレスから生活習慣病によって発症することが多いです。

40歳以上に多く、国際糖尿病連合によると、2015年の患者数は全世界で4億1,500万人。日本は720万人で糖尿病人口の世界ランキングは9位です。糖尿病と肥満で詳しく紹介しています。

日本の糖尿病患者の割合

日本の糖尿病患者の95%はⅡ型糖尿病です。主な治療方法は、食事療法、運動療法を基本としていますが、改善できない場合は薬物療法や入院治療を行います。それぞれ他記事で紹介していますので、併せてご覧下さい。

食事療法:食べ方とメニューの工夫で摂取カロリーをコントロールする

運動療法:糖尿病と運動の関係

     一日の消費カロリーは基礎代謝と身体活動レベルで決まる

薬物療法:糖尿病の薬物治療とは?

入院治療:糖尿病の入院治療

血糖とは

血液中のブドウ糖のことです。血糖の検査は治療や管理の指標として使われます。この検査で出てきた血液中のブドウ糖の濃度や値を血糖値と呼びます。

血糖値の基準

食事を摂るとブトウ糖が血液中に出てくるため、健康な人の血糖値でも70~130mg/dlの間で変動することになります。目安としては、空腹時で70~110mg/dl、食後2時間血糖140mg/dl未満が正常な範囲といわれています。

もし、空腹時血糖値が126mg/dl以上、または食後血糖値が200mg/dl以上であれば糖尿病型の疑いが強いとされます。1ヶ月以内に再検査を受けた方が良いでしょう。

HbA1c

赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパクは、血管内のブドウ糖と少しずつ結びつきます。これをヘモグロビンエーワンシー(HbA1c、ヘモグロビンA1c)と呼びます。赤血球の寿命は約120日と言われており、高血糖すなわち余っているブドウ糖が多ければ多いほど、結合するHbA1cが多くなります。そのため、血液中のHbA1cの割合はその日から1~2ヶ月前の血糖の状態を測定できることになります。

健康な方の数値は4.3~5.8%6,5%以上(NGSP値※)であれば、糖尿病型の疑いが強いとされます。1ヶ月以内に再検査を受けた方が良いでしょう。

※NGSP値…2012年4月から使われている国際標準値の略称です。日本糖尿病学会が以前使っていたのはJDS値と呼びます。

再検査(精密検査)

血糖値は常に変動しているので、1回の血糖値測定で140mg/dl、HbA1c 7%などの数値(異常値)が出てもすぐに糖尿病と診断することはできません。1ヶ月以内に再検査を行い、それでも異常値が出た場合は、糖尿病あるいは糖尿病疑いの判定が下ります。検査方法はブドウ糖負荷試験などがあります。

ブドウ糖負荷試験

空腹時血糖を採血して、その後ブドウ糖75gをひと息に飲んで、2または3回採血して血糖値の推移を測定します。静脈血で126mg/dl以上、あるいはブドウ糖液を飲んでから2時間後の値が200mg/dl以上の場合は糖尿病型と診断されます。

検査を受ける時の注意点

・前日夕食は20時までに済ませる

・朝食は摂らない

・検査を受けるまで口にしていいのは水のみ

という3点を守ってください。空腹時の状態からどのように血糖値が変動するのか、インスリンがどの程度分泌されるのかの判断が難しくなります。

検査費用

ブドウ糖負荷試験をする場合でも、高くて10,000円くらいまでです。診療する病院に直接問い合わせましょう。

まとめ

□ 血糖値とHbA1cの基準値と異常値を把握する

□ 再検査が出たら、精密検査を受ける

また、血糖値やHbA1cの数値が平常値と異常値の間にいる方を「境界型」と呼びます。この方も食事と運動に配慮する必要があります。

糖尿病を3ヶ月で克服した方法はこちら。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です