糖尿病の入院治療 | 糖尿病とは?症状から予防(食事、運動)について知る

糖尿病の入院治療

今回は入院治療の保険の適用範囲、費用や期間、治療内容についてご紹介します。入院の種類には、糖尿病と診断された時に勧められる「検査入院」、自分では生活習慣の改善ができないため改善方法を指導してもらうための「教育入院」、緊急性が高い場合や、自宅での治療が困難な場合に入院する「治療入院」、という3種類の入院があります。

糖尿病を3ヶ月で克服した方法はこちら。

治療入院

食事療法、運動療法、薬物療法を続けても効果が認められず、高血糖が持続している場合、インスリン注射が必要な場合、合併症がある場合などに勧められます。緊急性の高い糖尿病性ケトアシドーシス※、痙攣などの場合は、緊急入院となります。

※糖尿病性ケトアシドーシス…インスリンが不足した時に起こる脱水・意識障害・ショックや昏睡などの症状

期間

食事・運動・薬物療法を組み合わせて血糖値を管理して、入院期間は2週間から1ヶ月以上続くこともあります。(平成23年度実施、厚生労働省の患者実態調査では、糖尿病患者の入院平均日数は36.1日だそうです。)

検査入院

糖尿病と診断された方向けに合併症がないか、各臓器へのダメージはどのくらいかを知り、対処するために行います。高血糖が続くと糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などに代表される合併症を引き起こす可能性があります。

合併症については、糖尿病と合併症でご紹介しています。

期間

検査のみの場合で3、4日程度。検査後、教育入院がセットになっている場合もあります。

教育入院

食事療法や運動療法の必要性や放置しているとどうなるのか、合併症にはどんなものがあるのか等についての教育をしてくれます。

期間

1、2週間くらいが一般的です。

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入院費用について

糖尿病の進行具合、合併症の有無などで費用は異なりますが、

・病院食:260円(1食)

・入院1日あたりの平均基本入院料:6,000~8,000円

・検査や投薬などの処置料:実施した料金

であるため、入院日額3割負担で1日あたり約1万円前後、入院平均日数(36.1日)の場合は36万円前後となります。

※5名以上の大部屋に入院した場合。個室の場合は保険外適用で実費となるので、この限りではありません。

また、負担額が高額になる場合は、高額療養費制度を利用することもできます。

高額療養費制度

70歳未満の方で、一ヶ月の医療費が高額になる場合は、保険者に申請して限度額適用認定証の交付を受けておくことで病院の窓口での支払いを自己負担額まで軽減することができます

※食事代や個室の保険外の負担は対象外になります。

限度額適用認定証の申請方法と交付までの期間

申請書は1枚、療養する方の被保険者証のコピーを貼り付けて、健康保険組合(会社の健保担当)や、国保年金課で行えます。申請してから届くまでの期間は1~2週間くらいです。

限度額適用認定証利用時の負担額

患者の年齢、収入によって、一ヶ月あたりの自己負担額が変わってきます。70歳未満で、月収が53万円以上の高額所得者であれば自己負担限度額は150,000円、住民税を納税している一般の方ならば、80,100円以上、住民税が非課税になっている低所得者ならば、35,400円以上の費用に対して適用されます。

計算式

70歳未満

70歳未満の自己負担限度額一覧表

70歳以上入院含む

70歳以上入院込みの自己負担限度額一覧表

70歳以上外来のみ

70歳以上外来のみの自己負担限度額一覧表

(例)60歳の一般に区分される男性の一ヶ月の医療費が600,000円の場合(3割負担)

制度を利用しない場合の負担金180,000円となりますが、

制度を利用した場合の負担の上限額は

80,100円+(600,000円-267,000円)×1%=83,430円

となります。

事前に提出していれば、窓口での支払いは限度額まで後ほど申請する場合は全額支払って、差額を返金してもらうことになります。ただ、申請から返金までは3ヶ月くらいかかることもあるため、事前に提出する方が良いでしょう。

保険について

基本的には健康保険の適用になりますので、70歳までが3割、70~75歳までが2割、75歳以上が1割の負担※になります。

※70歳以上でも現役並みの所得者(世帯年収520万以上、単身383万以上)の場合は3割負担となります。

また、入院する部屋は基本的に大部屋です。個室の場合は保険適用外になります。

まとめ

□ 入院には検査入院、教育入院、治療入院の3種類がある

□ 費用は症状によるものの大部屋に入院できれば日額1万円前後

□ 限度額適用認定証を利用すれば負担を抑えることができる

□ 保険適用は年齢によって負担額が異なる

糖尿病は血糖のコントロールができないと、症状が進み合併症を併発する危険性があるため、定期健診などで異常が出た場合は病院に行って、まずは精密検査をして自分の身体がどういう状況なのかを知り、正しい治療法を選択しましょう。

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