貧困が糖尿病の原因に?貧しい地域で蔓延する糖尿病 | 糖尿病とは?症状から予防(食事、運動)について知る

貧困が糖尿病の原因に?貧しい地域で蔓延する糖尿病

糖尿病は、その原因として肥満や暴飲暴食が挙げられるため、贅沢病というイメージがありました。

しかし、現在ではその逆で、むしろ貧しい地域で糖尿病が蔓延しているといいます。

これはいったいなぜなのでしょうか。

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糖尿病は貧困病

2015年に厚生労働省によって発表された日本国内の糖尿病患者総数は、約316万人という過去最高の数字となりました。

糖尿病疑いの人たちも含めると、約2000万人にも上ります。

同年、国際糖尿病連合が発表した調査だと、全世界の糖尿病患者の4分の3は中・低所得国に集中しているといいます。

糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が慢性的に続く病気のことです。

高血糖の怖さは、長期にわたると手足、目、脳、心臓など様々な場所に合併症を起こしてしまうことにあります。

血糖値を上げやすい食べ物は炭水化物を多く含むもので、反対に上げにくい食べ物は野菜など食物繊維が豊富なものです。

糖尿病が国際的にみると貧困病とされるのは、低所得国では食事の中心になるのが安価な炭水化物だからという理由が濃厚です。

また、発展途上国の食生活の面から考えると、欧米などの先進国から進出してきたファストフード店も、高カロリーな食生活の原因の一つではないかと考えられています。

先進国である欧米や日本でも、経済格差は年々激しくなっており、低所得の人々は安価な炭水化物、ファストフードに頼りがちです。

この問題は他人事ではなく、日本国内でもますます大きな問題になってくるでしょう。

アジア人は遺伝的に糖尿病になりやすい

世界保健機関(WHO)による調査報告で、1980年から2014年の35年間の間に、世界中の糖尿病患者がそれまでの4倍である4億2200万人に達したと明らかにしました。

罹患率が高いのは中国、インド、インドネシア、パキスタン、エジプト、メキシコなど。

いずれも中・低所得国です。

糖尿病患者の70%の人口を途上国が占めている状態を、まるで疫病のようだと評する医師もいます。

これは世界の食生活が急激な欧米化にあることだけでなく、遺伝的な問題も指摘されています。

アジア人やヒスパニック、アフリカ系黒人などは、欧米人と比べてインスリンの分泌がされにくい体質なのだそう。

欧米人と同じ食生活をしていても、血糖値を下げるはたらきを持つインスリンが少ないので、糖尿病になりやすいのです。

肥満による糖尿病発症リスクが、欧米人ではBMI(肥満指数)25~26から上昇するのに対し、バングラディッシュやインドではBMI22から上昇する、というデータからも裏付けられています。

また、途上国で糖尿病が増えこそすれ減らない理由は、知識の欠如にもあります。

糖尿病という病気がどんなものかを知らない人が大半で、糖尿病の存在すら知らない人々も中にはいます。

毎日食べていくのに精いっぱいで、食事内容がどんな病気につながるかなんて考えている余裕がないのです。

また、自覚症状のほとんどない糖尿病に、わざわざ治療の意味を感じないのかもしれません。

日本では田舎ほど糖尿病患者が多い

日本では貧富の差とはまた別の理由で、都会と田舎の間に糖尿病による死亡者数に差が出ています。

大雑把に表現すると、政令指定都市のある都道府県は糖尿病による死亡者数の値が低く、その他の都道府県では高い、という結果です。

これは、都会に比べて田舎は公共の交通の便が悪いせいもあり、一家に数台の自家用車を保有しているために、運動不足を引き起こしている、ということが考えられます。

特に徳島県はワースト常連県ですが、その理由として同県は、車の保有率の高さ、歩く歩数が全国平均を下回っていること、野菜の摂取不足を挙げています。

た、砂糖を多く使った郷土料理が多いことも、理由の一つに数えられています。

このような郷土に根付いた生活習慣を変えていくことはとても難しく、そのことからも糖尿病の進行を防ぐための生活習慣改善はなかなか簡単にはいかないということが伺えます。

まとめ

□ 全世界の糖尿病患者の4分の3は中・低所得国に集中している

□ 低所得国では安価な炭水化物中心の食事だからという理由が濃厚

□ アジア人やヒスパニック、アフリカ系黒人などは、欧米人と比べてインスリンの分泌がされにくい体質なのでアジア人は糖尿病になりやすい

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